スズキ、「東京モーターショー2007」にコンセプトカー含め5車種6台を出品へ

suzuki_tokyo2007.jpg 10月26日から11月11日までの17日間(一般公開は10月27日から)に渡って、千葉県の幕張メッセで開催される「第40回東京モーターショー 2007」。世界の自動車メーカーがこぞって参加する、世界屈指のモーターショーだが、今年の「東京モーターショー」に出品する試作車をスズキが発表した。1人乗りの電気自動車や新ジャンルのクロスユーティリティビークルなど、楽しい試作車がいっぱいだ。

 スズキが「東京モーターショー」に向けて新たに発表したのは全部で5車種6台。トップアスリートの持つ躍動感と、内からあふれる未知なる期待感をデザイン表現として取り入れたクロスオーバースポーツワゴンの「コンセプト Kizashi 2」、1人乗りの低速移動ツール「PIXY(ピクシー)」と、その「PIXY」を2台収納して走る軽自動車ユニット「SSC」、クロスユーティリティビークルと名付けられた新ジャンルの「X-HEAD(エックス ヘッド)」、ファミリーや若者をターゲットにした「PALETTE(パレット)」、2008年から欧州市場に投入する「SPLASH(スプラッシュ)」と、さまざまだ。

 中でも注目されるのは、「PIXY」と「SSC」。時速6キロ程度で走る「PIXY」は、歩道や屋内での利用を想定しており、長距離の移動は「SSC」に乗り込み、合体・接続することで自動車として機能させて運搬するスタイルを採用している。いずれも経済産業省が掲げる「世界一やさしいクルマ社会」構想に沿った、新しい都市交通を生み出す移動ツールとして開発された。実用化にはまだ時間がかかりそうだが、「PIXY」と「SSC」が街中を走っている姿を想像すると、実に楽しい光景だ。

 もうひとつ注目されるのは新ジャンルの「X-HEAD」。軽トラの未来形にも見えるこの独特な形状の「X-HEAD」は、ライフスタイルに合わせて荷台ユニットを組み合わせることができる。例えば大人2人が寝泊まりできる「キャンパー」として、街でクールに乗りこなす「ファッション」として、さまざまな道路状況での救難・救助を想定した「レスキュー」として……。荷台部分をファッショナブルに、そして使い道によって変化させられるという、新しいコンセプトの自動車だ。

 「東京モーターショー」にはスズキだけではなく、もちろんほかの自動車メーカーも未来志向の自動車をたくさん出品する。皆さんも一度、遊びに行ってみてはいかが?

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