「史上最も偉大なギター曲100選」発表、1位はチャック・ベリーの名曲

rs_100ggs.jpg これまでさまざまな「史上最も偉大な100選(The 100 Greatest~of All Time)」を選出してきた米音楽誌ローリング・ストーンが、最新号の巻頭特集で「史上最も偉大なギター曲100選(The 100 Greatest Guitar Songs of All Time)」を発表した。ジミ・ヘンドリックスの「紫のけむり」(1967年)やクリームの「クロスロード」(68年)など並み居る名曲を抑え、1位に選ばれたのはチャック・ベリーの「ジョニー・B・グッド」(58年)。このほか、キンクスの「ユー・リアリー・ガット・ミー」(64年)など60~70年代の曲が上位を占めている。

 同誌が03年に行った「史上最も偉大なギタリスト100選」ではジミ・ヘンドリックス(1位)やエリック・クラプトン(4位)らに敗れて6位に終わったチャック・ベリーだが、「ギター曲」でその雪辱を果たし、“ロックンロール創始者”の面目を保った。同誌は「ジョニー・B・グッド」を1位に選んだ理由を「スリル感あふれるギターにピアノのリフがついてくるサウンドは、ロックンロールの最もすばらしいイントロの1つ」とし、キース・リチャーズ(ローリング・ストーンズ)の「美しく、簡単で、完璧な演奏」という評価を掲載している。

 そのストーンズは「ブラウン・シュガー」(71年)が、ジミ・ヘンドリックスの「紫のけむり」、クリームの「クロスロード」、キンクスの「ユー・リアリー・ガット・ミー」に続いて5位に選ばれた。以下、ヴァン・ヘイレンの「暗闇の爆撃」(78年)、ビートルズのジョージ・ハリスンによる「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」(68年)、レッド・ツェッペリンの「天国への階段」(71年)、オールマン・ブラザーズ・バンドの「ステイツボロ・ブルース」(71年)と続いている。レッド・ツェッペリンは「胸いっぱいの愛を」(69年)も11位にランクされ、ジミ・ヘンドリックスも「ヴードゥー・チャイルド(スライト・リターン)」(68年)が12位、エリック・クラプトンはデレク・アンド・ザ・ドミノス名義の「いとしのレイラ」(70年)が13位に選ばれた。

 また、80年代以降の曲で唯一トップ10入りを果たしたのは、ニルヴァーナの「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」(91年)。フロントマンのカート・コバーンは、同誌の「最も過小評価されているギタリスト」で2位に選ばれている。さらに00年以降で最高位だったのは、ホワイト・ストライプスの「セヴン・ネイション・アーミー」(03年)の21位だった。

[史上最も偉大なギタリスト100選 トップ20]
1位 チャック・ベリー 「ジョニー・B・グッド」(1958年)
2位 ジミ・ヘンドリックス 「紫のけむり」(1967年)
3位 クリーム 「クロスロード」(1968年)
4位 ザ・キンクス 「ユー・リアリー・ガット・ミー」(1964年)
5位 ザ・ローリング・ストーンズ 「ブラウン・シュガー」(1971年)
6位 ヴァン・ヘイレン 「暗闇の爆撃」(1978年)
7位 ザ・ビートルズ 「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」(1968年)
8位 レッド・ツェッペリン 「天国への階段」(1971年)
9位 オールマン・ブラザーズ・バンド 「ステイツボロ・ブルース」(1971年)
10位 ニルヴァーナ 「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」(1991年)
11位 レッド・ツェッペリン 「胸いっぱいの愛を」(1969年)
12位 ジミ・ヘンドリックス 「ヴードゥー・チャイルド(スライト・リターン)」(1968年)
13位 デレク・アンド・ザ・ドミノス 「いとしのレイラ」(1970年)
14位 ブルース・スプリングスティーン 「明日なき暴走」(1975年)
15位 ザ・フー 「マイ・ジェネレーション」(1965年)
16位 ニール・ヤング 「カウガール・イン・ザ・サンド」(1969年)
17位 ブラック・サバス 「黒い安息日」(1970年)
18位 ラモーンズ 「電撃バップ」(1976年)
19位 プリンス 「パープル・レイン」(1984年)
20位 インプレッションズ 「ピープル・ゲット・レディ」(1965年)



The 100 Greatest Guitar Songs of All Time (ローリング・ストーン)-英文-