贅沢は「週末よりも平日」が主流、景気後退で“ちょっとした贅沢”志向

 企業倒産やボーナスカット、人員削減など、お金にまつわる暗い話題が続く昨今。そうした中でも、日々の生活に潤いを求めて“ちょっとした贅沢”をしたいと願うのは人情だが、実際のところ、世間の人々はどの程度の贅沢を望み、どのような贅沢をしているのだろうか。森永乳業は20~40代の働く男女を対象に「ちょっとした贅沢に関する意識調査」を実施した。

 まず、「不景気などの影響により、贅沢をする機会が以前より減っていますか?」とたずねたところ、「減っている」(34.8%)と「やや減っている」(36.7%)を合わせた71.5%が「減っている」と回答。「贅沢ができなくなってきた」と感じている人は7割超と、かなり多いことがわかる。

 次に「以前と比べて、購入数が減ったり、購入を見送るようになった贅沢(商品、サービスなど)はどれか」を複数回答でたずねたところ、トップは「衣服」(51.9%)だった。以下、「旅行」(36.7%)、「家電」(28.8%)、「スイーツ(専門店やデパ地下など)」(27.7%)、「ケータイの機種変更」(25.8%)、「化粧品」(18.3%)と続いている。

 そして「それほどお金をかけずに満足感を得られる、“平日のちょっとした贅沢”をしたいと思うか?」との質問では、90.9%が「思う」と回答。その目的としては「ストレス発散のため」(47.5%)が最も多く、次いで「気分を上げるため」(21.9%)、「自分へのご褒美として」(15.5%)と続く。

 では、具体的にどのようなことが“平日のちょっとした贅沢”なのだろうか。最も多かったのは「普段は行かないお店や場所に出かける行為」(男性37.6%、女性46.6%)だが、それに次ぐ「普段と比べて少しだけ値の張る商品を選ぶ行為」(男性40.6%、女性33.4%)も僅差で、この2つが双璧をなしている。

 また、どのようなシーンで“平日のちょっとした贅沢”を楽しみたいかとの質問(複数回答)では、「夜(仕事後など)」(72.4%)がダントツで、2位の「就寝前(風呂上がりなど)」(32.1%)とともに、「やることをやった後でゆっくり贅沢をあじわいたい」と感じている人が多いようだ。

 最後に「贅沢に関して、今後どのようなスタイルにしていきたいか」をたずねたところ、トップは「週末の贅沢のレベルを落として、平日にもちょっとした贅沢を楽しむ“デイリープレミアム”派」(55.0%)で、以下、「平日のちょっとした贅沢を全て我慢して、週末だけ思い切り贅沢をする“週末特化”派」(19.8%)、「平日にも週末にも贅沢する“セレブ”派」(19.5%)、「平日にも週末にも全く贅沢をしない“ストイック”派」(5.7%)となり、全体的に“平日のちょっとした贅沢”を望む人が多いことがうかがえる結果となった。