ネットを震撼させた驚愕のテクニック、テレビ番組「ボブの絵画教室」DVDに第2弾

joy_of_bob001.jpg 1990年代前半にNHK衛星で放送され、一部マニアから絶大な支持を得ていたテレビ番組「ボブの絵画教室」(原題:The Joy of Painting)。この番組が「YouTube」などの動画共有サイトで大きな反響を呼び、昨年あたりから再評価の動きが急速に進んできた。今年3月にはDVD-BOXがハピネットから発売されたが、早くも第2弾のDVD-BOXが9月26日に登場する。価格は9,999円(税込み)。

 「ボブの絵画教室」はアフロヘアとヒゲ、優しい笑顔と、穏やかでユーモア溢れるな語り口が印象的な米国の画家、ボブ・ロスが講師役を務める30分のテレビ番組。米国では1983~1994年の長期に渡って放送されていた長寿番組だ。日本をはじめ、メキシコやドイツ、トルコなど、世界各地で放送され、人気を集めている。

 絵を描くことには興味がない。「ボブの絵画教室」は、そんな普段あまり絵に触れることのない人こそ、一度は見ておきたい番組だ。番組の冒頭は、白いキャンパスからスタート。ボブは独自の筆やナイフを使いながら、スイスイと、いとも簡単に風景画を描いていく。そう、言葉は悪いが、まるで落書きをしているかのように。そして、絶妙なタイミングで「簡単でしょ?」と声をかけてくれるのがまたミソ。優しい語り口の「簡単でしょ?」を聞くと、本当に簡単そうに見えてくるから不思議だ。

 「ボブ・ロス画法」の最大の特徴は油絵が短時間で完成してしまう、そのスピードにある。通常の油絵は「塗る→乾かす」の作業を繰り返すために、完成まで長い時間を要するが、「ボブ・ロス画法」はウエット・オン・ウエットと呼ばれる油分の多い絵の具を下塗りすることにより、短時間での作成を可能にした。番組は30分だが、ボブの油絵はこの30分以内に完成してしまう。ボブの指示通りに絵を描いていけば、誰でも上手な絵が30分で完成するという寸法だ。

 第2弾のDVD-BOXは「小屋に続く森の道」「静かな森」「インディアンサマー」「神々しい山」「山奥の家」「冬の喜び」の6本を収録した6枚組だ。

 なお、ボブは1995年にリンパ腫を患い、52歳の若さで他界。現在は有志が「ボブ・ロス画法」を引き継ぎ、普及に努めている。



ボブ・ロス THE JOY OF PAINTING2 DVD-BOX 商品概要
ボブ・ロス公式ページ※英語