ルマンを制したマシンが量産化、アウディ初のミッドシップスポーツカー発表

audiR8.jpg アウディと言えば中・高級車を生産しているドイツの自動車メーカーだが、フランスで開催されるルマン24時間耐久レースで2000年から7勝を挙げていることでも有名。その経験を生かして開発したミッドシップスポーツカー「アウディR8」を7月26日に発表した。レーシングカーの遺伝子を受け継ぎながらも、日常の使い勝手にも配慮している。

 「アウディR8」は、00~02、04、05年にルマン24時間耐久レースを制し、世界の耐久レース72戦中62勝した「アウディR8レーシングカー」の遺伝子を持つ量産スポーツカー。ミッドシップコンセプト、最高出力420psの4.2リッターFSIガソリン直噴高回転型V8エンジン、ステアリングホイールのパドルシフトで操作する「Rトロニック シーケンシャルギアボックス」など、至るところにレーシングカーの片鱗が見られる。流れるようなデザインは、レーシングカーと同じデザインチームが手がけた。

 このレーシングカーの要素に加え、アウディ独自の四輪駆動システム「クワトロ」を装備することでロードパフォーマンスが向上。先進のアルミボディやダブルウィッシュボーンサスペンションなどで安全性も高めている。

 ラゲッジコンパートメントは、ボンネット下に100リットル、シート後方に90リットルの容量を確保。ミッドシップスポーツカーとしては異例のスペースで、シート後方にはフルサイズのゴルフバッグ2つ収納可能となっている。アルカンタラ/レザーコンビネーションのシートや3点シートベルト、HDDナビゲーションシステムも標準装備した。

 価格は1,670万円(税込み)。専門のトレーニングを受けた販売員や専用ツールなどが配置された全国8カ所の「アウディR8 ディーラー」のみで販売される。また、この発売を記念して、8月10日に東京・渋谷の「Audi Forum Tokyo」で、04年のルマンを制したレーサーの荒聖治氏と自動車専門誌「NAVI」の加藤哲也編集長によるスペシャルトークショーが開催される。「アウディR8」や05年ルマン優勝車なども展示される予定で、先着100人が入場可能となっている。

アウディR8
アウディ・ジャパン