ウォッカベースの新感覚飲料、プロモーションも話題の「スミノフ グリーン・ティー」

the_party001.jpg アルコール度数が低く、さまざまなフレーバーがラインアップされた低アルコール飲料が人気を集めているが、この傾向は米国でも同じ。若い世代を中心に「ビールの代替え品」というスタンスで支持され、アルコールメーカー各社から低アルコール飲料の投入が相次いでいる。「強い酒」の代名詞とも言えるウォッカを製造する世界的なブランド、スミノフも低アルコール飲料「Tea Partay」シリーズを2006年から展開しているが、このシリーズの新商品として、米国では珍しいウォッカと緑茶を合わせた「スミノフ グリーン・ティー」を春先に発売。プロモーションの奇抜さも手伝い、話題と人気を呼んでいる。

 ウォッカをベースにした「Tea Partay」シリーズは、2006年に米国の北東部のみで発売を開始。当初は「レモン」「ピーチ」「ラズベリー」の3つのフレーバーだったが、今年4月、夏向けの新商品として「グリーン・ティー」が追加された。緑茶の持つ清涼感と、ウォッカの持つ力強いアルコール感を融合させつつ、ライトな感覚で飲めるアルコール飲料として好評だ

 この商品のプロモーションのために結成された2つのバンド、東海岸代表の「Prep-Unit」(レモン、ピーチ、ラズベリーを宣伝)と、西海岸代表の「Boyz N The Hillz」(緑茶を宣伝)は、ライバル同士という設定で「活動」中だ。そのプロモーションビデオはYouTubeで話題を呼んでいる。




 スミノフは米国の世界No.1ウォッカブランド。もともとモスクワでウォッカ製造メーカーのスミノフ社を営んでいたヴラジーミル・スミルノーフ(スミノフ)が、ロシア革命に伴ってフランスに亡命。フランスで事業を再開していたスミノフ社に、1933年、米国から亡命ロシア人のルドルフ・クネットが訪れ、カナダと米国での製造および商標の権利を譲渡することに。米国でスミノフブランドのウォッカは成功を収め、以降は米国のブランドとして世界中で愛されるようになった。現在は英国のモルトアルコール飲料大手「ディアージオ」の傘下でブランドが存続、世界130か国以上で販売されている。

スミノフ※英語
Tea Partay※英語