大企業の8割が「2ちゃんねる」にアクセス制限、管理者最大の負担は「ログ解析」

netstar.jpg P2Pソフトによる情報漏えいや、会社パソコンからの掲示板書き込みなどが問題化している昨今、企業はどのような対策を講じているのか。フィルタリングエンジンなどを提供しているネットスターが大企業のシステム管理者を対象にアンケートを行ったところ、81.8%が情報発信の追跡できる仕組みを導入し、アダルト系ブログや掲示板「2ちゃんねる」へのアクセス制限を行っている企業も8割前後にのぼることが明らかになった。

 この調査は、同社が調査会社マクロミルに委託して昨年11月19、20日に実施したもの。対象となったのは、従業員1,000人以上の法人でURLフィルタリングを導入しているシステム管理者515人だった。

 それによると、発信型のウェブサイトを使った「情報の発信」と「ファイルの送付」に関して、52.1%が「両方とも追跡できる仕組みがある」と回答。どちらか一方のみの対応を合わせると、81.8%のシステム管理者が対策を講じていることが分かった。

 アクセス制限を行っているサイトについては、アダルト系ブログが81%で、2ちゃんねるが76.6%と他を圧倒。SNSやポータルサイトの掲示板、芸能人ブログなども35~55%にのぼった。

 こうしたアクセス管理のため、報告書作成は1~2日以上という回答が63.3%、報告頻度も毎月が3割以上と負担は大きい。また、手間のかかる作業で最も多かったのは「ログ解析」(67.1%)だった。

第三回「組織でのインターネット管理実態調査」
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