米経済誌の2008年度版「サッカー・クラブ経済価値番付」発表、マンUが首位キープ

fobes_soccer.jpg 2010年のワールドカップ(W杯)出場に向け、世界各国で熱い予選が繰り広げられているサッカー。特に欧州では、今年は欧州選手権(EURO)の開催年であり、各国のリーグ戦と欧州チャンピオンズリーグ(CL)が大詰めを迎えていることから、一番の盛り上がりを見せている。こうした中で米経済誌フォーブスが、2008年度版の「サッカー・クラブ経済価値番付(The Most Valuable Soccer Teams)」を発表した。1位になったのは、国内リーグ、欧州CLともに優勝の期待がかかるマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)。発表された25チームすべてが欧州のクラブで、特にイングランドはベスト10以内に4チームがランクインした。

 この調査は、フォーブス誌が2006-07年シーズンのサッカー・クラブの価値を、07年6月30日の相場に基づいて米ドルに換算し、上位25チームを発表したもの。クラブの価値は、現在のスタジアム収益や営業利益から負債を引いて割り出した。

 1位となったマンチェスター・ユナイテッドの経済価値は、18億ドル(約1,880億円)。調査を開始した04年から首位をキープしており、昨年に比べて24%上昇している。2位と3位も昨年から変動がなく、レアル・マドリード(スペイン、12億8,500万ドル)とアーセナル(イングランド、12億ドル)となっている。

 昨年11位だったリバプール(イングランド)が131%増で4位、同9位だったバルセロナ(スペイン)が47%増で7位になった一方、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)、ミラン(イタリア)はそれぞれ1つ順位を落とし、昨年6位のユベントス(イタリア)は27%減でトップ10圏外となった。

 ちなみに、同誌が今年2月に発表したクラブ・オーナー長者番付(個人資産)では、1位がレンジャーズ(イングランド)のラクシュミ・ミタル氏(51億ドル)、2位がデポルティーボ・ラ・コルーニャ(スペイン)のアマンシオ・オルテガ氏(24億ドル)、3位がチェルシー(イングランド)のロマン・アブラモヴィッチ氏(18億7,000万ドル)。今回の番付に入っているのはチェルシーのみで、オーナーの資産が必ずしも反映されるわけではないようだ。

[フォーブス誌 2008年度版サッカー・クラブ経済価値番付]
1位 マンチェスター・ユナイテッド(イングランド) 18億ドル +24% (1)
2位 レアル・マドリード(スペイン) 12億8,500万ドル +24% (2)
3位 アーセナル(イングランド) 12億ドル +31% (3)
4位 リバプール(イングランド) 10億5,000万ドル +131% (11)
5位 バイエルン・ミュンヘン(ドイツ) 9億1,700万ドル +9% (4)
6位 ミラン(イタリア) 7億9,800万ドル -3% (5)
7位 バルセロナ(スペイン) 7億8,400万ドル +47% (9)
8位 チェルシー(イングランド) 7億6,400万ドル +42% (8)
9位 ユベントス(イタリア) 5億1,000万ドル -10% (6)
10位 シェルケ(ドイツ) 4億7,000万ドル 0% (10)
11位 ローマ(イタリア) 4億3,400万ドル +94% (15)
12位 トッテナム(イングランド) 4億1,400万ドル +70% (14)
13位 リヨン(フランス) 4億800万ドル +19% (12)
14位 インテル(イタリア) 4億300万ドル -27% (7)
15位 ドルトムント(ドイツ) 3億2,300万ドル +63% (18)
16位 ニューカッスル(イングランド) 3億ドル +16% (13)
17位 ハンブルク(ドイツ) 2億9,300万ドル +32% (16)
18位 ブレーメン(ドイツ) 2億6,200万ドル NA (-)
19位 バレンシア(スペイン) 2億5,400万ドル +31% (-)
20位 セルティック(スコットランド) 2億2,700万ドル +23% (20)
21位 エバートン(イングランド) 1億9,700万ドル +24% (21)
22位 ウェストハム(イングランド) 1億9,500万ドル +25% (23)
23位 マンチェスター・シティ(イングランド) 1億9,100万ドル -8% (17)
24位 アストン・ビラ(イングランド) 1億9,000万ドル +36% (25)
25位 マルセイユ(フランス) 1億8,700万ドル +19% (22)
※カッコ内の数字は前回の順位



フォーブス誌「The Most Valuable Soccer Teams」-英文-