好きなスポーツは「野球」が断トツ、応援している球団は「阪神」がトップに

baseball001.jpg 日本の二大スポーツといえば、なんと言っても野球とサッカー。野球はテレビ中継の視聴率低迷を理由に「人気凋落」が叫ばれたり、サッカーは代表戦でも観客が入らないことが嘆かれたりと、暗い話題を目にする機会は多いものの、連日スポーツ紙やテレビのスポーツニュースの中心にあるのは、やはり野球とサッカーだ。そんな2つのスポーツがどれほど国民に愛され、また、それぞれ球団・クラブ別ではどこを応援しているファンが多いのかを、三菱UFJリサーチ&コンサルティングとC-NEWSが共同で調査している。

 この調査は15歳~69歳まで、男性1,000人と女性1,000人の合わせて2,000人を対象に実施したもの。同様の調査は2004年から始まり、今回で5回目となる。

 まず、「好きなスポーツ」を聞いたところ、18.4%が回答した「野球」がトップ。次いで「サッカー」(9.6%)、「ゴルフ」(5.2%)、「水泳」(4.7%)、「バレーボール」(4.7%)の順となった。また、「よく観るスポーツ」では、48.8%が「野球」と回答。次いで「サッカー」(35.9%)、「ジョギング・マラソン・駅伝」(21.2%)、「バレーボール」(20.3%)、「ゴルフ」(15.2%)の順となり、「好き」「よく観る」の両方で野球とサッカーがワンツーフィニッシュを決めている。特に野球は両方の設問で断トツのトップとなっており、日本人から広く愛されているスポーツであることが改めて証明された格好だ。

 次に「応援しているプロ野球チーム」を聞いたところ、トップは「阪神タイガース」の12.4%。次いで「読売ジャイアンツ」(11.2%)、「福岡ソフトバンクホークス」(5.1%)、「中日ドラゴンズ」(5.0%)、「東北楽天ゴールデンイーグルス」(3.9%)、「北海道日本ハムファイターズ」(3.7%)、「広島東洋カープ」(3.4%)、「埼玉西武ライオンズ」(1.2%)の順に。そして「その他のチーム」はまとめて4.3%、「応援しているチームはない」は50.0%となっている。

 この数字と総務省が発表する年齢階層別人口などのデータをもとにファン人口を算出すると、「阪神タイガース」は1,108万人、「読売ジャイアンツ」は968万人、「中日ドラゴンズ」は475万人、「福岡ソフトバンクホークス」は466万人、「東北楽天ゴールデンイーグルス」は341万人で、プロ野球ファンの総数は4,491万人となった。

 一方、「応援しているJリーグチーム」を聞いたところ、トップは「浦和レッズ」の2.9%。次いで「ガンバ大阪」の1.8%、「名古屋グランパスエイト」の1.6%、「コンサドーレ札幌」の1.1%、「横浜F・マリノス」の1.0%の順に。そして「その他のチーム」はまとめて10.4%、「応援しているチームはない」は81.4%となった。

 野球の方法と同様にしてファン人口を算出すると、「浦和レッズ」は270万人、「ガンバ大阪」は182万人、「名古屋グランパスエイト」は145万人で、Jリーグファンの総数は1,677万人となった。



2008年スポーツマーケティング基礎調査※PDF