第81回アカデミー賞最多候補は「ベンジャミン・バトン」、「おくりびと」も

81thoscar.jpg 第81回アカデミー賞のノミネートが発表され、ブラッド・ピット主演の「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」が13部門の最多候補となった。以下、ゴールデングローブ賞やナショナル・ボード・オブ・レビューなどで作品賞を獲得した「スラムドッグ$ミリオネア」が9部門、ニューヨーク映画批評家協会賞で作品賞に輝いた「ミルク」、空前のヒット作となった「ダークナイト」がともに8部門で続いている。また、今年度の日本映画賞を総ナメにしている「おくりびと」も、外国語映画賞にノミネートされた。

 「ベンジャミン・バトン~」がノミネートされたのは、作品賞、監督賞(デビッド・フィンチャー)、主演男優賞(ブラット・ピット)、助演女優賞(タラジ・P・ヘンソン)、美術賞、撮影賞、衣装デザイン賞、作曲賞、音響賞、メークアップ賞、視覚効果賞、脚色賞、編集賞の13部門。しかし、最多ノミネートだったゴールデングローブ賞ですべての賞を逃しているため、予断は許されない状況だ。

 一方、前哨戦で一歩リードしている「スラムドッグ~」は歌曲賞で2つの候補となったため、ノミネート数は10。「ベンジャミン・バトン~」「ミルク」「フロスト×ニクソン」「愛を読むひと」と名作ぞろいの作品賞で、前哨戦のように栄冠を勝ち取れるかが注目される。

 また、個人賞では前哨戦で数々の主演女優賞を獲得したサリー・ホーキンスが候補から外れており、ケイト・ウィンスレットは「愛を読むひと」で主演女優賞候補となっている。

 日本映画として「たそがれ清兵衛」(山田洋次監督)以来5年ぶりの外国語映画賞候補となった「おくりびと」、受賞となれば名誉賞の1部門だった1955年の「宮本武蔵」(稲垣浩監督)以来54年ぶりの快挙となる(75年の黒澤明監督「デルス・ウザーラ」はソ連代表として受賞)。しかし、ライバルは、ゴールデングローブ賞やロサンゼルス映画批評家協会賞などを受賞したイスラエルのアニメ作品「バシールとワルツを」、ロサンゼルス映画批評家協会賞で次点だったフランス映画「The Class」など強力だ。授賞式は2月22日にヒュー・ジャックマンの司会で行われる。

[第81回アカデミー賞 おもなノミネート]
◆作品賞
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
「フロスト×ニクソン」
「ミルク」
「愛を読むひと」
「スラムドッグ$ミリオネア」*¶
◆監督賞
デビッド・フィンチャー 「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」*
ロン・ハワード 「フロスト×ニクソン」
ガス・バン・サント 「ミルク」
スティーブン・ダルドリー 「愛を読むひと」
ダニー・ボイル 「スラムドッグ$ミリオネア」#¶
◆主演男優賞
リチャード・ジェンキンス 「The Visitor」
フランク・ランジェラ 「フロスト×ニクソン」
ショーン・ペン 「ミルク」#†
ブラッド・ピット 「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
ミッキー・ローク 「The Wrestler」¶
◆主演女優賞
アン・ハサウェイ 「レイチェルの結婚」*
アンジェリーナ・ジョリー 「チェンジリング」
メリッサ・レオ 「Frozen River」
メリル・ストリープ 「ダウト -あるカトリック学校で-」
ケイト・ウィンスレット 「愛を読むひと」
◆助演男優賞
ジョシュ・ブローリン 「ミルク」
ロバート・ダウニー・Jr. 「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」
フィリップ・シーモア・ホフマン 「ダウト -あるカトリック学校で-」
ヒース・レジャー 「ダークナイト」#¶
マイケル・シャノン 「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」
◆助演女優賞
エイミー・アダムス 「ダウト -あるカトリック学校で-」
ペネロペ・クルス 「それでも恋するバルセロナ」*#†
ビオラ・デイビス 「ダウト -あるカトリック学校で-」
タラジ・P・ヘンソン 「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
マリサ・トメイ 「The Wrestler」
◆外国語映画賞
「The Baader Meinhof Complex」(ドイツ)
「The Class」(フランス)
「おくりびと」(日本)
「Revanche」(オーストリア)
「バシールとワルツを」(イスラエル)¶
※ *はナショナル・ボード・オブ・レビュー、#はロサンゼルス映画批評家協会賞、†はニューヨーク映画批評家協会賞、¶はゴールデングローブ賞で同部門受賞



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