新型インフルエンザの対策は「実施していない、または実施の予定はない」6割

infuru001.jpg インフルエンザは通常の風邪よりも症状が重く、場合によっては命にかかわることもある病気。そんなインフルエンザについて知っている内容や必要と思っている予防対策の内容、企業がどのような対策を取っているのかなどについて、企業間トレードサイトの「Alibaba JAPAN」が調査を行った。対象は中小企業の経営陣300人。

 まず、「従来型のインフルエンザについて、知っていること」について複数回答計式で聞いたところ、トップは「急に高熱(38~40度)が出る」(88.3%)で、次いで「インフルエンザにはいくつかの種類がある(A型(香港型、ソ連型)、B型など)」(84.3%)、「重症化すると命にかかわることがある」(81.7%)、「感染力が強い」(81.3%)という結果になった。インフルエンザに関する主な特徴は広く認知されているようだ。

 次に「職場で従来型インフルエンザの予防対策の実施は必要か」と聞いたところ、72.7%は「必要であると思う」と答え、具体的にすでに実施している予防対策としては「手洗いやうがいの励行」(78.4%)、「咳が出たときのマスク着用の励行」(60.6%)、「流行前のワクチン接種を勧める」(45.4%)、「職場を適度な温度・室内に保つ」(44.5%)と続いた。基本的な予防対策とされる「手洗い・うがい」や「マスクの着用」は6~7割の企業で実施されている。

 そして「新型インフルエンザについてどの程度知っているか」を聞いたところ、7割弱は「内容を理解している」と回答。その上で「新型インフルエンザを脅威と感じているか」を聞いたところ、94.6%が「脅威と感じている」と答えたものの、新型インフルエンザの予防対策は61.6%が「実施しておらず、実施の予定はない」と回答している。新型インフルエンザへの関心は高いものの、予防対策は追いついていない現状が浮き彫りとなった。



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