さよならブルートレイン、「はやぶさ」「富士」の運転台映像がDVDに

hayabusa_DVD001.jpg 3月14日のダイヤ改正で廃止されるブルートレインの「はやぶさ」(東京~熊本)と「富士」(東京~大分)。廃止前、最後の日曜日となった8日には、「はやぶさ」と「富士」が連結されるJR門司駅(福岡県北九州市)に鉄道ファンが殺到するなど、その廃止を惜しむファンは多い。そんな「はやぶさ」と「富士」の前面展望の映像を収めたDVDが、パシナコーポレーションから発売されることになった。

 発売されるのは「さよなら『はやぶさ』パート1」「同 パート2」「さよなら『ブルートレイン 富士』」の3本。いずれも九州内の走行をED76型電気機関車の運転席に乗り込んで撮影、前面展望の映像を収録している。また、映像には車内アナウンスを挿入し、臨場感溢れる旅情作品に仕上げた。

 「はやぶさ」は熊本発東京行上り列車の熊本→門司間の映像。だんだんと日が暮れていく鹿児島本線を走行する風景が夜行列車の旅情を誘う。パート2には特典映像として、翌朝の東京駅到着時の車窓シーンも収録した。

 「富士」は東京発大分行下り列車の門司→大分間の映像。東京駅を発車し、夜景を見ながら車内アナウンスが流れるシーンからスタートし、前面展望は翌朝の門司到着から。九州内の電気機関車ED76に付け替えられる連結シーンも収録している。東京から延々17時間を走り続けてきた列車が、終着の大分へ向けてラストスパートする走行シーンだ。

 ちなみに、同作は走行映像を実走行時間で丸ごと収録したドキュメンタリー作品のため、音楽や解説、ナレーションなどは入っていない。シンプルな構成だが、それが逆に鉄道ファン、ブルートレインファンにはたまらない映像となっている。



パシナ倶楽部