波に乗る「ケータイ国盗り合戦」、会員の55%が“国盗り”のため外出経験

kunitori_keitai001.jpg 地図サービスのマピオン(Mapion)が提供するケータイゲームとして人気を呼んでいる「ケータイ国盗り合戦」。2008年4月の正式サービス開始後、同年の「モバイルプロジェクト・アワード2008」を受賞し、今年7月には会員数が25万人を突破するなど波に乗っているサービスだが、正式サービス開始 1周年を機に、どのように「ケータイ国盗り合戦」が利用されているのかを探るべく、76,020人の会員にユーザーアンケートが行われた。

 「ケータイ国盗り合戦」はユーザーが戦国武将になりきって楽しむ戦国スタンプラリーゲームで、“位置ゲー”とも呼ばれている。ユーザーは全国各地へ実際に出かけ、ケータイでその場所の位置情報を取得(=国盗り)。制覇した国数の履歴を蓄積していく。ゲーム上では日本全国は600のエリアに分かれており、出かけた先を“塗りつぶしていく”ような、スタンプラリーの楽しさをケータイで再現しているゲームだ。

 「実際に出かける」という、ほかのケータイゲームとはちょっと異なる特徴を持つ「ケータイ国盗り合戦」だけに、ユーザーの利用シーンも独特。まず、「国を盗るときに最も利用する移動手段」を聞いたところ、「電車」(61%)、「車」(35%)、「バス」(2%)、「バイク」(1%)、「その他」(1%)の順となった。ユーザーは首都圏在住者が多いため、「電車」が圧倒的多数を占めているが、関東地方、近畿地方以外の在住者は「電車」よりも「車」の利用が多いとの結果が出ている。

 次に「国を盗る時に最も当てはまるシチュエーション」を聞いたところ、トップはやはり「旅行」(35%)に。「仕事中」(27%)、「普段のおでかけ」(27%)も強く、大きくこの3項目に分かれている。この質問は年代と性別で回答の傾向がハッキリと分かれており、男性は主に「仕事中」、女性は「旅行」や「普段のおでかけ」を挙げる人が多かった。また、年代が高くなるほど、「旅行」を選んだ人が多いようだ。

 そして「国を盗る目的でおでかけや旅行をしたことがあるか」を聞いたところ、55%が「ある」と回答した。何かのついでではなく、「国盗り」のために外出した経験がある人が半数以上ということからも、一度ハマると中毒性の高いゲームであることが分かる。

 最後に、76,020人のアンケート回答者中、41,664人が寄せたフリーアンサーをいくつか見ておくと。「デート中にこっそり国盗りをしていたら浮気を疑われた」「職業柄車に乗ることの多いタクシーの運転手が仕事の合間に国盗り」「豪華寝台列車で北海道へ行ったが、道中は徹夜で国盗りした」と、出かけた場所、通過した場所などで「国盗り」に熱中せざるを得ない状況がうかがえる。