スターバックスコーヒー、本国アメリカでトランス脂肪添加の食品を排除

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 コーヒーチェーン大手のスターバックスコーヒー(本社米シアトル)は、本国アメリカで展開する店舗で販売されている食品から、トランス脂肪を排除することを発表。ニューヨーク、シカゴを含む10都市で試験的にトランス脂肪無添加の食品を提供し、今後2年間で全米のチェーン店がこの新方針を採用する見通し。現在、米スターバックス傘下には5,600店舗の直営店がある。

 同社では店内でドーナッツ、マフィン、クッキーなどのスナック類を販売。過去にもクリスマス期間限定のパンプキン・マフィン、ジンジャーブレッドなどでトランス脂肪ゼロの食品を試験的に売り出してきた。「今回の決定は当社が今までに取り組んでいることの延長に過ぎません。カスタマーにより健康的で栄養価の高い食品を提供することは、当社の運営上の大切な焦点なのです」同社広報担当のブランドン・ボーマン氏は語る。

 トランス脂肪は食品油の生成過程で形成される人工合成物質。動脈その他の血管を詰まらせ、心臓発作や脳卒中を引き起こす危険性があることが知られている。米国食品医薬品局(FDA)の統計によると、平均的な米国人の食生活では、年に平均して約2.13kgのトランス脂肪を摂取しているという。

米スターバックスコーヒー公式サイト