日本版ビルボードチャート提供開始、独自算出でトップ10に意外なミュージシャンも

billboadjapan.jpg 1940年に米ビルボード誌上で始まったビルボードチャート。ライバル誌が廃刊していく中、70年近く続いている米音楽チャートの代表格で、国内外から厚い信頼が寄せられている。そのビルボードチャートの日本版が、2月28日から提供開始された。メインチャートである「Billboard Japan Hot 100」は売り上げ実績以外も反映する独自の算出法で決定するため、売上実績のみで決定するオリコンチャートとはひと味違った魅力が楽しめそうだ。実際、3月3日付の最新チャートでは、ラジオで人気となっている新人歌手・西野カナのデビュー曲「I」など、オリコン圏外の曲がトップ10にランクインしている。

 ビルボード誌は1894年創刊だが、ヒットチャートの掲載を始めたのは46年後。以来、おもにシングルを対象とした「HOT 100」や、アルバムチャートの「Billboard 200」、ダウンロード回数も加味した「POP 100」など、多彩なチャートを展開している。また、1970年からラジオ番組「American Top 40」へチャートを提供していたことから、米チャートの代名詞的存在となった。

 日本版ビルボードチャートは、米国と同じく全国3,000店以上のCD店の実売データをもとにした売り上げ推定枚数、全国33のラジオ局から集計したエアプレイ回数などから算出した「Billboard Japan Hot 100」をメインに、実売枚数によるシングル、アルバムチャートの「Billboard Japan Hot Singles Sales」と「Billboad Japan Top Albums」、エアプレイ回数による「Billboard Japan Hot 100 Airplay」を展開。毎週水曜日発表で、公式サイトに各チャートのトップ10を掲載するほか、「TSUTAYA online」ではトップ20まで見ることが可能だ。

 独自算出の「Hot 100」では、3月3日付最新チャートで嵐の「Step and Go」が1位を獲得。これは同日付のオリコンチャートと一緒だが、トリスタン・プリティマンの「マッドリー」(6位)やBENNIE Kの「モノクローム」(7位)、西野カナの「I」(10位)など、オリコン圏外の作品も多数ランクインしている。

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