高級ブランド「カルティエ」のネット販売、世界に先駆けて日本でスタート

cartier_net001.jpg 1847年、宝石の細工職人で「マスター・ジュエラー」の称号を受けたルイ=フランソワ・カルティエがパリに開いたアトリエから始まった高級ブランド「カルティエ」。日本でもジュエリーや高級時計、革製品、ライターなどが高い人気を得ているが、いよいよ6月から直営のネット販売に乗り出すことになった。世界に広がる「カルティエ」だが、ネット販売は日本が初めて。

 「カルティエ」が始めるのは、直営店で販売する商品とほぼ同じものをネットで購入できるオンラインストア。フジサンケイビジネスアイなどの報道によると、ネット限定の香水なども販売するなど、オンラインストアならではの+αが用意されるようだ。また、東京23区なら注文した翌日に、その他の地域でも3日以内には自宅に商品が届くという。

 かつて高級ブランドは路面店や百貨店にブティックを構え、「そこでしか購入できないプレミア感」を演出するのが常だったが、近年は新規顧客の開拓や顧客の利便性向上、並行輸入業者の乱売防止などの観点から、世界的にネットへ進出するブランドが増加中だ。

 ここ数年の動きとしては、2005年11月に「ティファニー」、同12月に「ハンティング・ワールド」、2007年6月に「ルイ・ヴィトン」がそれぞれ日本向けのオンラインストアを開設している。「カルティエ」の参戦で、高級ブランドのネット販売進出の傾向がさらに強まりそうだ。



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