マイクロソフトが表記ルールを変更、「コンピューター」「プリンター」などに

msn_style.jpg 工業界では末尾に付ける長音符号「ー」を省略する傾向にあるが、IT機器が一般化した現在、ユーザーの中にはこうした表記に違和感を覚えている人も少なくない。そんな状況を踏まえ、マイクロソフトがより一般的で実際の発音に近い表記に統一することを発表した。「コンピュータ」を「コンピューター」、「プリンタ」を「プリンター」など314語が変更の対象となっており、8月中にリリース予定の「Internet Explorer 8 Beta2」から適用していく予定だ。

 同社では従来、外来語カタカナ用語の末尾に付ける長音は、JIS用語や学術用語に規定されていないものについて、「2音の用語は長音符号を付け、3音以上の用語の場合は省くことを“原則”とする」趣旨の規定に即した表記ルールを採用していた。具体的には、「コンピュータ」や「プリンタ」のほか、「インストーラ」「エクスプローラ」「スクリーンセーバ」「モニタ」「ユーザ」などが挙げられる。

 しかし、コンピューターの普及によりユーザーが違和感を抱いていること、技術進歩でメモリー容量やディスプレー面積の制限がなくなり字数を削らなくてもよくなったことから、同社は表記ルールの変更に踏み切った。

 新表記は国語審議会の報告のもとに告示された1991年の内閣告示第二号をベースとしており、「~er」「~or」「~ar」などで終わる外来語の末尾に長音符号を付け、メディアの表記と統一。より自然な発音に近い表記にしていくという。



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