ビンボーゆすりを計測・解析、クリエイティブに活かす“謎の製品”を開発中

binbo002.jpg 一般的に「悪癖」とされるビンボーゆすり。イライラしているときや集中力が高まっているときなど、どのようなタイミングで発生するのかは人によってまちまちだが、この“ヒザをガクガクとさせる運動パワー”に面白法人カヤックと明和電機が着目、かつてないほど斬新な、ビンボーゆすりがテーマのプロダクト「YUREX」を開発中だ。

 「YUREX」は、「ビンボーゆすりが、クリエイティブビートを生み出す」との仮説に立って開発が進められている、「あなたのクリエイティブビートが、測れる。見れる。操れる。」デジタルデバイスだという。

 公式サイトによると、「ビンボーゆすりを脳の集中状態を示すバロメーターととらえ、そのリズムをコントロール」することで、「あなたの集中力を引きだす世界初のクリエイティブサポート装置」としている。

 公開された製品写真を見ると、本体は黒いひし形の形状。10桁表示のデジタル液晶が備えられ、パソコンとはUSB経由で接続する。左右に伸びたアームの先端には重りとなるシルバーのボールが付けられ、太ももに装着すると、左右のボールが上下、左右に揺れて震動をカウントする仕組みだ。

 パソコン側では計測したビンボーゆすりから、クセやリズムパターンを解析。ユーザー固有のインナービートを抽出し、「創紋」として“見える化”する。「創紋」とは、記録されたデータから、脳が集中状態となりアイデアが閃くときのビート(クリエイティブビート)だけを取り出し、パターン化したもの。最高にノリノリの状態のインナービートを記録しておくことで、クリエイティブビートを出したいときにすぐ出すことができるようになる、としている。

 具体的には、まず、ユーザーの集中の度合いを“ダレ”“ノリ”“ノリノリ”の3つのレベルに「ノリ判定」。もし“ダレ”と判定され、仕事や考え事がはかどっていないときには、集中時のインナービートを再現するサウンドにあわせ、ビートを踏むことで最高のパフォーマンスを引き出す……といった使い方を想定している。

 公式サイトでは開発秘話や開発日誌を順次公開していく予定だ。価格は1万円前後。2009年春に3,000個限定で発売する(先行予約は1月から)。ついついビンボーゆすりをしてしまうクセを持つ人は要チェックの製品だ。



「YUREX」公式サイト