飲食店でのたばこに喫煙者も約半数が「不快」、規制にも4人に1人が賛成

smokingresearch.jpg 2003年に厚生労働省が健康増進法を施行して以来、日本でも受動喫煙を防止するための措置が講じられているが、英国をはじめとした先進諸国が制定している禁煙法に比べると強制力がなく、まだまだ十分な対策が取られているとは言い難い。こうした中で、製薬大手のファイザーが飲食店でのたばこについて調査を行ったところ、喫煙者も約半数が「不快な思いをしたことがある」と回答し、喫煙規制についても4人に1人が賛成していることが明らかになった。

 調査は今年10月4~5日、週に1度以上飲食店を利用する全国の喫煙者400人、非喫煙者400人を対象にインターネットを介して行われた。喫煙者、非喫煙者のいずれも、20代~50代以上の各年齢層が50人ずつで構成されている。

 「これまで、飲食店で他の客のタバコの煙によって不快な思いをしたことがありますか?」という質問に対し、全体の67.3%(538人)が「不快な思いをしたことがある」と回答。この回答は、喫煙者だけでも46.5%(186人)にのぼった。また、喫煙者の53.5%が分煙の飲食店での食事を望んでいることも明らかになっている。

 「不快な思いをしたことがある」非喫煙者は88.0%と多数を占めたが、特に不快に感じたもののトップは「自分につくにおいや煙」(58.0%)で、「健康への害」は25.6%にとどまった。

 飲食店でたばこを不快に感じた際の行動は、全体の50.5%(404人)が「食事が終わったらすぐ店を出る」と回答したが、不快な思いをした538人にその飲食店を再度利用するか尋ねたところ、「利用する」と答えたのは22.3%。62.8%は「利用しない」と回答している。

 さらに、飲食店での喫煙を法律で規制することについては、非喫煙者の76.3%、喫煙者も4人に1人となる26.8%が「賛成」と回答。ただ、健康増進法で飲食店側が受動喫煙防止に努めなければならないと定められていることは、全体の半数以上(55.5%)が「知らない」としている。



飲食店での受動喫煙に関する意識調査 ファイザー