変わった男性のメタボ意識、カロリーを気にする「カロリー男子」が増加

08gco001.jpg 4月1日はメタボリック症候群検診(通称メタボ検診)が義務化されてからちょうど1年。メディアでは盛んに「メタボ特集」が組まれ、世の健康意識も高まりを見せるなど、義務化の効果は着実に現れてきている。そうした中、江崎グリコは20代~50代の男性600人を対象に、“メタボ対策”に関する意識調査を実施。メタボ検診の義務化以前と以降で、どのように意識が変化したのかを調べている。

 「メタボ検診義務化以降、以前に比べてメタボを意識するようになったか」。この質問に対し、実に68%もの人が「とても意識するようになった」「少し意識するようになった」との回答を寄せている。この結果だけを見ても、義務化が健康意識に影響を及ぼしていることは間違いないようだ。

 また、「メタボを意識するようになったことで、運動や食生活の改善など、何かしらのメタボ対策をするようになったか」との質問に対しては、8割近くが「今も継続的にしている」「たまにしている」と回答。“メタボ対策”は今や成人男性の常識なのかもしれない。

 このようにメタボを意識する男性は、いわゆる「おじさん世代」が多いと思われがちだが、今回の調査結果を20代に限定してみると、「メタボを意識するようになった」と答えた20代男性は6割、「具体的な対策を取るようになった」とする20代男性は8割近くに上り、30代以降の男性と変わらずに意識が高いことが分かった。また、メタボに対する自身の状態や意識に関して、20代の男性でも55%が「現在は問題ないが、今後メタボになる可能性が高いと思っている」と回答。若い世代もメタボへの関心は高いようだ。

 具体的に“メタボ対策”の中身としては、食生活に気を付けているという人が多数。中でも「カロリー摂取の調整」「低カロリー商品の活用」「食事のメニューバランス」といった回答が8割を占めるなど、食事制限や摂取量を控えるなどの消極的なものではなく、積極的かつ能動的に食生活を改善していこうという姿勢が目立っている。

 そうした傾向を顕著に表しているのが「食品を購入する際に『カロリー表示』を参考にすることがあるか」の質問に対する回答だ。約半数の男性は「ある」「たまにある」と答え、同じく半数が「低カロリー」や「カロリーオフ」を謳った商品や「低カロリー」といわれている食材を意識して購入したことがあるとしている。かつては男性に「カロリーを気にせずガツガツ食べる」というイメージを抱く人も多かったが、最近はこうした男性「カロリー男子」が勢力を強めており、今後も増加していく可能性はありそうだ。

 この調査を行った江崎グリコは、そうした時代に合わせて1個80キロカロリーに抑えた低カロリーアイス「カロリーコントロールアイス」を販売しているが、メタボ検診が義務化された昨年4月1日以降、その売上は大きく伸びているという。