日本人の人気No.1パスタソースを“大人向け”に、ハインツから登場

hmeet_rr001.jpg かつてはミートソースとナポリタンくらいしかなかった日本のパスタ文化も、いまや百花繚乱の状態。パスタの本場・イタリアの伝統的な味が普及するともに、本場にもないような素材の組み合わせやソースを使ったメニューも次々と考案され、日本独自の進化を遂げている。

 しかし、戦後に日本で一般化してから長い間親しまれてきた“王道”ミートソースの人気は今なお根強い。そうしたミートソースを家庭で楽しめるレトルトソースは多くのメーカーから発売されているが、ハインツ日本は、特に大人にターゲットを絞った「大人むけのパスタ」シリーズの最新作として、「黒毛和牛と赤ワインのボロネーゼ」を発売することになった。9月1日に発売で、価格は263円(税込み)。

 「黒毛和牛と赤ワインのボロネーゼ」は、イタリアのボローニャ地方のミートソースをさすボロネーゼを、“大人向けのこだわり”でレトルトソースにした新商品。粗く挽いた黒毛和牛の肉を赤ワインとフォン・ド・ボーで煮込み、隠し味にハチミツを使用することで深い味わいを実現した。通常のロングパスタはもちろんのこと、リガトーニ(筒状のパスタ)やペンネ(ペン先状のパスタ)、コンキリエ(貝型のパスタ)などにも合うという。また、同社は「ミディアムボディの赤ワインや辛目の白ワインなど、お酒にも合う」としている。

 パスタソース市場は2003年から2005年にかけて、缶のパスタソースの売り上げ減少に伴い縮小傾向にあったものの、2005年以降は1人前商品(レトルトや、ゆでたパスタに和えるだけのペーストタイプ)が増え、再び拡大傾向に。昨年も前年比103%と成長している。

 ちなみに。1人前パスタソース市場における人気メニューをハインツが調査したところ、消費者から最も高い支持を得ているのは「ミートソース(ボロネーゼ)」(37.5%)だった。2位の「その他洋風トマト系」(20.1%)、3位の「カルボナーラ」(18.0%)、4位の「その他洋風クリーム系」(9.3%)、5位の「アラビアータ」(7.8%)と比べるとその人気は顕著で、日本人の人気No.1パスタメニューはダントツで「ミートソース」ということが、改めて数字の上にも表れた格好だ。