一生に一度は訪れたい場所は欧州が人気、実現の可能性は「難しい」が約半数

JTB.jpg 毎年多くの人が海外旅行出かけているが、気軽に行ける東アジア圏から、欧州、アフリカなど敷居の高い地域までさまざまだ。JTBがこうした海外旅行で一生に一度は訪れたい国(場所)についてアンケートを行ったところ、「ヨーロッパ」が圧倒的な人気で1位になったものの、実現の可能性については約半数が「難しい」と回答した。その理由としては「費用」がトップだった。

 この調査は、JTBが全国の男女を対象に、同社のアンケートサイト「たびQ」を通じてアンケートを行ったもの。有効回答数は3,205件で、男性1,335人、女性1,845人、不詳25人、年代別では10代48人、20代662人、30代1,095人、40代1,112人、50代146人、60代79人、70代以上21人、不詳42人となっている。

 それによると、「一生に一度は訪れたい国(場所)は?」という設問で、「ヨーロッパ」がダントツとなる41%が回答。2位は「アメリカ大陸」で12%、3位は「アフリカ」で10%だったが、30代と70代に絞るとこの順位が逆転していた。

 行きたい理由としては、「自然・景色に惹かれて」が最も多く41%、それに「歴史・文化・芸術に興味ある」(23%)、「その国への憧れがある・ロマンを感じる」(22%)が続いた。

 一方で、「その国に行く実現の可能性は?」という問いには48%が「難しい」と答えており、「全くない」も7%。過半数が実現できないと考えていることが明らかになった。しかし、50~60代では「ある」と答えた人が多く、金銭や生活に余裕があることが示唆された。

 さらに、実現できないと回答した人を対象にその理由を尋ねたところ、「費用が大きい」が55%でトップ、「休みが取れない」が24%で続いた。こちらでも年齢層が下がるに従って給与や休日面での余裕がないことが浮き彫りとなっているが、70代でも「休みが取れない」という声が多かった。

たびQ
JTB