「おくりびと」がまた映画賞制覇、日本アカデミー賞で10冠達成

jap_okuribito.jpg 今年度の映画賞を総ナメにしている本木雅弘主演の「おくりびと」(滝田洋二郎監督)が、第32回日本アカデミー賞でも最優秀作品賞を受賞した。同作品は監督賞、主演男優賞などにも輝いており計10部門での受賞。また、主演女優賞は「ぐるりのこと。」で夫とともに子供の死を乗り越える妻役を好演した木村多江、アニメーション作品賞は「崖の上のポニョ」、外国作品賞は「ダークナイト」がそれぞれ手にしている。

 「おくりびと」はブルーリボン賞、東京スポーツ映画大賞以外の主要映画賞で作品賞を独占した今年度の本命作品。映画誌「映画芸術」のワースト1位にも選ばれたが、映画誌「キネマ旬報」のベストテンでは批評家選出、読者選出ともに1位を獲得した。

 第32回日本アカデミー賞で同作品が最優秀賞を受賞したのは作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞(山崎努)、助演女優賞(余貴美子)、脚本賞(小山薫堂)、撮影賞(浜田毅)、照明賞(高屋斎)、編集賞(川島章正)、録音賞(尾崎聡、小野寺修)の10部門。過去最高13部門を受賞した96年度「Shall we ダンス?」(周防正行監督)には一歩及ばなかったが、同映画賞史上に名前を刻んだのは間違いないだろう。外国語映画賞にノミネートされた米アカデミー賞の獲得も期待される。

 主演女優賞は、小泉今日子(「トウキョウソナタ」ほか)や小池栄子(「接吻」)らを抑えて木村多江が受賞。ブルーリボン賞、日本インターネット映画賞、東京スポーツ映画大賞などに続いて栄冠を勝ち取った。

[第32回日本アカデミー賞 最優秀賞]
◆作品賞
「おくりびと」
◆監督賞
滝田洋二郎 「おくりびと」
◆主演男優賞
本木雅弘 「おくりびと」
◆主演女優賞
木村多江 「ぐるりのこと。」
◆助演男優賞
山崎努 「おくりびと」
◆助演女優賞
余貴美子 「おくりびと」
◆脚本賞
小山薫堂 「おくりびと」
◆音楽賞
久石譲 「崖の上のポニョ」
◆撮影賞
浜田毅 「おくりびと」
◆照明賞
高屋斎 「おくりびと」
◆美術賞
桑島十和子 「パコと魔法の絵本」
◆編集賞
川島章正 「おくりびと」
◆録音賞
尾崎聡、小野寺修 「おくりびと」
◆アニメーション作品賞
「崖の上のポニョ」
◆外国作品賞
「ダークナイト」



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